渡辺製作所-TOKYO-

短納期で試作の渡辺製作所-東京都大田区-

真空注型

真空注型

真空注型について

真空注型は、同じ形状の製品を3個~20個製作する際にオススメしています。
寸法精度はそこそこになりますが「とりあえずカタチがいる」といった場合に、コストメリットのある工法です。

「切削加工では費用が高価すぎる」
「でも金型を作るほどの数量は必要がない」
こんな時には検討の余地アリです。

ゴム型を使う真空注型  形状を複製(転写)する試作工法
プラスチック型を使う真空注型  シリコンゴム製品を作る際の試作工法

真空注型は大きく2つに分けられます。

シリコンゴムを用いたゴム型を用いる注型と、樹脂を彫り込んだプラスチック型を用いる注型です。通常、真空注型と言われれば前者の場合が多いです。マスターの形状を複製する試作工法です。一方の後者は、シリコンゴム製品を作る際にシリコンゴム型では作れないので、プラスチック型を用います。プラスチック型は金型の樹脂版のイメージで、主にマシニングセンターで製作します。

いずれの場合も、製品材料には二液硬化性樹脂(主剤と硬化剤の2つの液剤を混ぜ合わせると化学反応で固まる材料)を用います。材料の硬化には少し時間がかかります。硬化してしまう前に、ゴム型もしくはプラスチック型に流し込みます。これを注型と言います。

また、2つの液剤を混ぜ合わせる際には気泡が入ってしまいます。気泡が入ったまま材料が硬化すると、ポツポツ穴が開いたような表面になったり、強度に悪影響を及ぼしたりします。そのため、注型作業を真空中で行います(真空中であれば、気泡が材料から抜けていきます)。

真空中で行う注型 → 真空注型 です。

注型マスター
注型マスター

ABSで真空注型できますか?(PCやアクリル、PPなどの場合も同様)
ABSではできません。真空注型で用いる材料は「ウレタン」「エポキシ」「シリコン」で、いずれも二液硬化性樹脂に限られます。ただし、真空注型用の材料に「ABS相当」「PP相当」など、○○相当としていくつかのグレードが存在ます。

材料名硬度耐熱温度カラー
ウレタンABSグレード
PPグレード
アクリルグレード
ゴム(A50~A90)
ベーシック 80~90℃
耐熱グレード 110~120℃
ベージュ・黒・乳白・透明
※色付け・着色可能
エポキシABSグレード70~80℃ベージュ・黒
※色付け・着色可能
シリコンゴム(A40~A60)200℃乳白
※色付け・着色可能

真空注型の精度ってどれくらい?
マスターおよびゴム型は加工環境・使用環境の影響(温度・湿度)を受けやすいため、精度は「中級~粗級」でお考えください。成形品や切削品などに求める精度(精級)を、真空注型には求められません。

精度目安0.5-3.03.0-6.06.0-3030-120
精級±0.05±0.05±0.1±0.15
中級±0.1±0.1±0.2±0.3
粗級±0.2±0.3±0.5±0.8
※精度の表は「精級~粗級」の感覚値をご覧いただくものであり、寸法公差を保証する内容ではございません。
※表は「JIS B 0405:1991」より一部抜粋

真空注型って何がいいのですか?
主にはコストメリットだと思います。
数量が3~20個ぐらいで、精度はそれほど求められず、とりあえず形状・製品が欲しい場合は、真空注型での製作をオススメしております。大きさ・形状にもよりますが、切削加工で同量を加工するより、真空注型の方が安くなることが多いです。数量が数十個~100個以上になると、金型+射出成形の方にコストメリットの軍配が上がるかもしれません。
【目安】
1個から数個なら → 切削加工
数個から20個まで → 真空注型
数十個、100個以上 → 射出成形
(大きさや形状、試作品の用途によって向き不向きがございます。工法はご相談下さい。)

注型品への塗装
注型品への塗装
金属部品のインサート注型
金属部品のインサート注型
白着色+シルク印刷。200×200。
白着色+シルク印刷。200×200。
マスター(ABS切削)と真空注型品
マスター(ABS切削)と真空注型品
ゴム注型品(ウレタン、着色:黒)
ゴム注型品(ウレタン、着色:黒)
シリコンゴムの真空注型
シリコンゴムの真空注型

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