「靭性に優れる」というのは、割れにくいということです。
例えばPPの板材を、グニューっと180度折り曲げても、簡単には割れません。
同じ厚みや大きさのPMMA(アクリル)だったりすると、パキッと割れてしまいます。ABSだったら、白化して破断します。
PPのこの能力を活かした製品の一つに、食器があります。プラスチック製の食器の裏側にある材料表記によく「PP」を見かけます。落としても割れにくいので。また、靭性に優れた能力を更に活かしてヒンジ付きのプラスチックケースでも利用されています。
結晶性樹脂で対薬品性にも強いため、分割・接着の加工はできません。
下記引用(参考元-https://ja.wikipedia.org/wiki/ポリプロピレン)
【wikipediaより抜粋】
工業的に入手可能であり、包装材料、繊維、文具、プラスチック部品、種々の再利用可能な容器、実験器具、スピーカーコーン、自動車部品、紙幣など幅広い用途をもっている。汎用樹脂の中で比重が最も小さく、水に浮かぶ。強度が高く、吸湿性がなく、耐薬品(酸、アルカリを含む)性に優れている。しかし、染色性が悪く、耐光性が低い為、ファッション性の高い服地の繊維用途には向かない。汎用樹脂の中では最高の耐熱性である。
【物性や特徴などの参考サイト】
(株)KDA:http://www.kda1969.com/materials/pla_mate_pp.htm
ダイヤモンド砥石の専門情報サイト:http://www.toishi.info/sozai/plastic/pp.html
Autodesk Knowledge Network:https://knowledge.autodesk.com/ja/support/inventor-製品/learn-explore/caas/CloudHelp/cloudhelp/2016/JPN/Inventor-Help/files/GUID-080A468D-1446-4D17-97F2-187F0BAC3F6E-htm.html